3年間の成長の軌跡


こんにちは、学習塾FLAPSの田所です。

本日は、半年後に入試を控えた生徒さんの紹介です。

推薦入試対策である『小論文』の授業で書いた文章が、

彼女の3年間の成長を感じさせてくれました。

勉強を通じて、このような考え方に至ること、

そして、それを自分の実感を伴ってくれたことに感動したため、

ぜひ、「なぜ勉強をするのか」で躓いたみなさん、ご覧ください。



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『高校生は、夏休みの宿題をするべきである』という意見について、自分の考えを六百字で述べなさい。

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私は、高校生は夏休みの宿題をするべきであると考える。

なぜなら、高校生は勉強することが仕事であると思うからだ。

また、勉強することは時に自分自身の考え方を変えることができる。

これは、自身の将来に小さくも大きくも影響を与えていくだろう。



こう考えるようになったきっかけは、高校二年生の夏だ。

夏休みに物理の課題が出された。

課題内容は、物理に関することを自由に調べ、十枚のレポートにまとめるというものである。

難しい公式や用語がたくさん出てくる物理は、当時の私にとって苦手科目だった。

私は、課題としてペットボトルロケットを作り、空気圧と飛行距離について調べた。

友人と学校の校庭を借り、実験を行った。

自分たちで考察をたて、ペットボトルロケットにかける空気圧を変えるなど、

様々な試行錯誤を繰り返した。

結果が上手くいかず苦戦することもあったが、納得のいく結果が出た時は嬉しかった。

この課題を通して、私の気持ちは、徐々に変わっていった。

今まで苦手だった物理の公式や用語も、

何故こうなるのか、課題を通して理解できるようになり、

物理が「楽しい、面白い」と感じるようになったのだ。



高校生は勉強するのが仕事である。

しかし、ただ単語や公式を頭に詰め込むより、課題を通して実験を行ったり、

自分なりに調べることでより楽しく勉強できるのではないだろうか。

また、その楽しいという気持ちは自分自身の考えを広げていくものである。

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※もし、このテーマが「なぜ、高校生は勉強するべきなのか」であれば、素晴らしいものですが、残念ながら、「夏休みの宿題」というテーマであることを踏まえると、まだまだ改善するべき部分がたくさんあります。ただ、高1から彼女を見ている私としては、非常に感慨深いものがありました。



これは、高1の時から通ってくれていたHちゃんが、書いてくれた小論文です。

まだまだあどけなさの残る高校1年生だった彼女も、今や高校3年生。

やりたいことを見つけ、その切符を手にするために目の前の勉強に取り組んでいます。

その勉強に対する姿勢は、周りの塾生が一目を置くほど。

しかし、彼女が初めから勉強に対してそれほど前向きだったかと問われれば、

なかなかに「そうです」とは答えにくいものでした。

ですが、

「ちゃんと勉強に向き合わなければ」という気持ちが、

彼女の勉強に対する姿勢を変え、

その姿勢が彼女に気づきを与え、

そして、

1学期中間考査 総合得点
クラス1位 学年8位

という結果を連れてきてくれたのだと思います。

Hちゃん、この小論文を書いてくれて、

私はあなたの成長にとても感動したよ。

合格まであと一歩!

最後の最後まで手を抜かずに、やり抜こう!!!



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